トラリピでは新規注文の際に利益金額を入力する必要があります。
買いの場合は保有した価格からいくら値上がりして決済の売りを出すか自分で決める必要があります。この注文画面のこの部分のことです
ちょっとの値上がりで決済する方が売買回数が増えるので一見すると良さそうに思えますが、実はその分何度もスプレッド(手数料のこと)を支払うことになります。
なのでトータルではあまり良い結果になりません。ではどれぐらいの値上がりで決済するのが良いか?気になりますよね(笑)
そんなことから私はバックテストを行い、どの利益幅(利益金額)が一番トータルで利益が大きかったのかを調べることにしました。
またこれまでは既に発注したトラリピの設定を変更することができませんでしたが、以下の項目については変更できるようにシステムがバージョンアップされました
他にはこんな変更内容が👇
・トラリピに「利益金額変更」機能を追加
・トラリピに「決済トレール設定 / 解除」機能を追加
「入出金履歴」の表示情報を変更
「取引報告書」の記載情報を変更(実施日以降作成分が対象)
「クイック決済」に確認画面省略設定を追加利益金額変更ボタン発見✨ pic.twitter.com/zwNBRjkLLV
— あっきん@投資家🍀元公務員 (@_akkin_nara) November 17, 2019
目次
【復習】トラリピの利益幅・利益金額とは?
利益幅は新規注文が成立した価格から利益がでる方にいくら動いたか?を表しています。
利益金額は利益幅分価格が動いたときに決済したときに得られる利益です。
利益幅1円で1,000通貨の注文であれば利益金額は1,000円ですし、2,000通貨の注文であれば利益金額は2,000円です。
図にすると以下のような関係です
決済トレールは使ったほうが良いのか?
これもトラリピあるあるですね〜。注文画面で決済トレールを設定するにチェックをいれる箇所があります。
チェックを入れると決済トレールが機能して普段よりも大きく利益を取ることができます。イメージはこんな感じです
左が決済トレールを使わない場合です。予め設定した利益幅だけ上昇したら売ります。
右は決算トレールを使った場合です。上げ相場ですぐに売らずに高値まで引っ張って、高値から少し下がったところで売ってくれます。
その分、利益も大きく取れるというものです。これはマネースクエアの特許です。利用者の声も少し載せておきます。
トラリピNZD/USDが絶好調でした。決済トレールはすごいですね。
— Arumi (@Arumi92801376) 2018年11月2日
この方は利益も載せてくれています。同じ通貨でも多く利益が取れているのが決済トレールの効果です。
月初から決済トレールいい感じだぞ!#トラリピ pic.twitter.com/0fwgTyVyux
— すかぽんたん (@tonarinomnnk) 2018年11月1日
でもね。あっきんは長年トラリピを使っているので知っています。逆に決済トレールを使うことで決済されずに利益を取り損ねる場合もあることを。
実際に使ってみて同じようなことを感じる人もいます。
決済トレールやってわかったことは
上昇トレンドのときは本当に良い動きをするんだろうけど
それ以外はトレールなしのほうが良いんじゃないかなぁ
トレールに達するまで自動では決済しないのは
結構やきもきするな— おToku🍚玄米ときな粉ブロガー (@Tokutok69373394) 2018年11月14日
今月から私のすすめでトラリピ始めた人は昨日まで利確1回(豪ドル円の買いトラ)で、同じ注文間隔、利確間隔(50pips)の私が今月利確3回で、違いは決済トレールの有無。この相場では決済トレールはない方がいいよね。なんか申し訳なくて79.70まで上がってって願ってたら上がってくれた。神様ありがとう☆
— きぬ (@kinu0219) 2018年10月29日
この議論は感覚であった方がいいとか無い方がいいとか言っても結局どっちがいいのかわからないですよね?
そこで私は決済トレールありの場合となしの場合の比較も行いました。これでトラリピ決済トレール論争に終止符です(笑)
バックテストの前提条件。
長すぎても違うし短すぎても違うかな〜と感じたので3年間をバックテスト期間としました。その他の前提条件は以下のとおりです。
- 期間3年
- 2015/12〜2018/11
- 1本あたりの通貨量は1,000通貨
- トラップ値幅は0.10円or0.001ドル
- 決済トレールあり or なし
【結果一覧】トラリピで利益が出た利益幅は?
そしてこれが各通貨毎で一番利益が出た利益幅の一覧です。
決済トレールありの場合となしの場合で比べて利益が出ていた方は赤文字にしています。
また、AUD/NZDはマネースクエアでは取扱いはありませんが、マネパの連続予約注文で運用しているので過去に検証しました。

通貨ごとの結果一覧と考察
一般的に利益幅は広い方が有利と言われています。なぜなら細かく決済するとスプレッドと呼ばれる手数料が多くかかるからです。
注目すべきは決済トレールを使ったほうが必ずしも利益が大きくなるわけではないという結果です!
また、実のところ、私が知りたかったのはどの値が一番か?ではありません。
私はどちらかと言うとチャリンチャリンこまめに利確されて「決済が成立しました」ってメールがくる方が嬉しいです。
多少トータルの利益が減っても許容できるレベルなら1.0円とかで決済するよりも0.5円ぐらいで決済したいというのが本音です。
なので、その塩梅を知るためにトータルの利益の差を丁寧に算出してみました(^o^)/
ということで、以下に各通貨毎の総利益も全て公開します。
これを見て一番利益を出てる値を使うのも良し、さほど変わらないから狭い方を採用!というのも良しだと思います。
USD/JPY(米ドル/円)
米ドル/円の場合は1.00円以外は決済トレールありの方が利益が多いです。また0.7円〜1.00円の間ではトレールあり・なしによる利益の大きさは微々たる違いです。
総じて言えることは必ずしもコレが明らかに有利!というほどの差はないということです。
USD/JPY以外の通貨
見たい通貨のところを押すと下に開くようになっています。






いかがでしたか?
なんとなく利益幅を設定するよりもこのようなデータにもとづいて自分なりの設定を試してみるのも自動売買の面白いところです。
これと関係した内容でトラップ値幅は狭い方がいいのか広いほうがいいのかという検証もしています。

トラリピはどんな設定にするかが全てです。ちょっと前に初心者向けに公開している設定で運用したみた結果を振り返ったので参考にしてみてください。
あっきんは毎月決まったルールに従ってトラリピを運用しています。2000万円で運用するとこうなるというのも数少ない事例だと思うので公開しています。

わからないことがあれば遠慮なく聞いてくださいね!いただいた質問から私自身も学ぶことが多いので(^o^)/
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— あっきん@投資家🍀元公務員 (@_akkin_nara) January 7, 2020