FXのリスク管理は?初心者にもわかるレバレッジとロスカットの関係

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FXのリスク管理は?初心者にもわかるレバレッジとロスカットの関係

先日、マネースクウェア・ジャパンのセミナーに参加してきました。

その中で現役ファンドマネージャーの西山考四郎氏から教えてもらったトレードの基本姿勢がとても心に響いたので紹介します。

やはり直接資産運用のプロの話を聞くと心に響くものがありますね(^o^)/

西山氏曰く

金融市場というのはとてもフェアな市場です。

プロもアマもトレードの条件は同じですからね。

では我々のようなファンドマネージャーと呼ばれるプロと個人投資家の違いって何だと思いますか?

それは守備力です。相場が予想とはずれた場合に受けるダメージを最小化する術を知っていることです。

そこが徹底されていないと人様のお金を動かす仕事は長くはできません。

また、配布資料の中にもトレードの基本姿勢のひとつ「相場は防御(資産管理)の上になりたっている」という言葉がありました。

 

これについては私は全くの同感で、少なくても資産運用としてのFXについて情報を発信し、自分の運用状況を全て公開している以上は「たまたま勝ってます♬」みたいなノリではいけないと考えています。

ということで、ここでFX初心者にわかりやすくリスク管理の方法を解説します!

FXで一番気をつけるリスクは為替変動リスク

そもそもFXは外貨の値上がりや値下がりを利用して稼ぐしくみです。

fx

予想が全て当たればいいのですが、無理ですね。ということは必然的に予想とはずれて含み損が出たときのことを考える必要があります。

これを為替変動リスクと言います。

そして為替変動リスクを考える上で絶対に知っておかなければならないのがロスカットです。

 

以下の記事を読んでいない人は先に読んでおいてくださいね。

➞ FXのロスカットとは?計算方法は?

 

FXのリスク管理=レバレッジとロスカットの関係の理解

ここで私がいうレバレッジは口座全体のレバレッジ実質レバレッジ)のことです。

 

参考:FXのレバレッジとは?計算方法は?2つの使われ方があるの知ってた?

 

では早速数字を入れて比べていきましょう!

 

  • ロスカットレベルが証拠金維持率100%を下回ったとき
  • 必要証拠金のレバレッジは25倍
であるFX会社で次のような運用をしたとします。
  • 口座残高に10万円
  • 100円の時に1万ドルを買う
 

あっきん

ではここで問題です。

上記の例のロスカットレートはいくらですか?

正解は94円です。

この計算はがわからない人は先にこっちを見てね

➞ FXレバレッジ25倍の方が安全?正しい必要証拠金とロスカットの計算 

このトレードをまとめると下の表のようになります。

口座残高(万円) 10
保有通貨(万円) 100
ロスカットレート(円) 94
実質レバレッジ(倍) 10

※ 実質レバレッジ=保有通貨 ÷ 口座残高

 

実質レバレッジの目安。何倍なら安全?

よくFXに関するサイトなんかでこんな文言を目にします。

  • 実質(実効)レバレッジは控えめにするようにしましょう
  • 実質(実効)レバレッジは2,3倍を目安にするのもいいかも

結論から言うと実質レバレッジが何倍なら安全という正解はありません

投資に大なり小なりのリスクはあるということからすると正解はありません。

では、どう考えると良いか見ていきましょう!

 

実質レバレッジを見ながら運用プランを考える

先程まとめた表を使っていきますね。このプランを例1とします

口座残高(万円) 10
保有通貨(万円) 100
ロスカットレート(円) 94
実質レバレッジ(倍) 10

 

私はリスク管理をすることは口座残高保有通貨のバランスをみることだと考えています。

それでは下の表を見てください。

例1 例2 例3
口座残高(万円) 10 10 100
保有通貨(万円) 100 10 100
ロスカットレート(円) 94 4 4
実質レバレッジ(倍) 10 1 1

 

例2・・・保有通貨を例1の1/10にしました。なんとロスカットレートが4円に!

例3・・・口座残高を例1の10倍にしました。同じくロスカットレートは4円に。

 

例2を元に保有通貨を変化させてみる

上記の例で口座残高を変化させても実質レバレッジを変化させることができましたね。

でも、運用を始める際には運用資金がある程度決まっていると思うので、今回は保有通貨を変化させていきます。

例1 例2 例3 例4
口座残高(万円) 10 10 10 10
保有通貨(万円) 10 20 30 40
ロスカットレート(円) 4 54 70.7 79
実質レバレッジ(倍) 1 2 3 4

 

私も始めてこのような計算をしてみたのですが、驚きました。

理由は実質レバレッジを変えた場合のロスカットレートが私の中でいい感じだったからです。

結果をまとめるとこうなりますね。

  • 実質レバレッジ3倍:ロスカットレート70.7円
  • 実質レバレッジ4倍:ロスカットレート79.0円
 

米ドル円のロスカットレートは何円が目安?

この図はたびたびこのブログで出てきます。

ピンク色で囲っている部分は私が実際に自動売買トラリピで買い注文をいれている範囲です。

 

chart

そしてこの時に全ての注文が成立した時に何円になったらロスカットか?ということを事前に計算しています。

ロスカットレートですね。これを私は史上最安値の75.57円のすぐ下になるようにしています。

つまり実質レバレッジ3倍と4倍の間のロスカットレートです。

このことからもあながち実質レバレッジは2,3倍を目安という意見も間違っていないと思います。

 

では、次からはもう少し条件を変えていき、具体的にどこの数字を調整して、実質レバレッジを一定に保っているか見ていきましょう。

120円で3,000ドルを買った場合のリスク管理はどうする?

もう一度先ほどの表を出しますね。

例1 例2 例3 例4
口座残高(万円) 10 10 10 10
保有通貨(万円) 10 20 30 40
ロスカットレート(円) 4 54 70.7 79
実質レバレッジ(倍) 1 2 3 4

 

レバレッジ3倍を目安としてリスク管理を考えてみますね。

上の表で言う保有通貨30万円(100円/ドル)は3,000通貨を保有していることになります。

ではこの保有通貨の想定が120円/ドルならどうでしょうか?

例3 例4 例5
口座残高(万円) 10 10 12
保有通貨(万円) 30 36 36
ロスカットレート(円) 70.7 71.5 70.7
実質レバレッジ(倍) 3 3.6 3
保有通貨レート 100 120 120

 

  • 例4のように保有通貨が増えた分、実質レバレッジも 3 ➞ 3.6 になりました。
  • 例5では例4の運用リスクを下げるために口座残高を増やしてみました。 10 ➞ 12
 

この場合は実質レバレッジをもとにリスク管理をしてみました。次はロスカットレートを使ってリスク管理をしていきます。

例3のプランでロスカットレートを75円にするにはどうする?

答えはこうなります。口座残高が10万円もいらず、8.7万円あればOKとなります。

例3 例4
口座残高(万円) 10 8.7
保有通貨(万円) 30 30
ロスカットレート(円) 70.7 75
実質レバレッジ(倍) 3 3
保有通貨レート 100 100

 

計算方法

  • 口座残高
  • =必要証拠金  + 含み損
  • =300,000円÷25+(100-75)✕3,000円
  • =12,000円   + 75,000円
  • =87,000円
 

FXのリスク管理の方法わかりました?

まとめに入りますね。

  • 実質レバレッジ口座残高保有通貨バランスで決まる
  • 口座残高が同じであれば保有通貨が少ない方が実質レバレッジは下がる
  • 実質レバレッジが高くなるロスカットレートも上がる運用リスクも上がる
  • 運用リスクロスカットレートで見た方がわかりやすい
 

あっきん

私がここで伝えたかったことをもう一度確認します。

大切なことは自分の運用資金でどれだけの外貨を買えば、どれだけのリスクを負うかきっちりと数値で確認することです。

そのためには、実質レバレッジではなくロスカットレートを用いてリスク管理することをおすすめします。

ちなみに、これまでの内容がが理解できればあなたもトラリピの自動売買を安心して始められるはずです。

なぜなら、私もここしか考えていないからです。

また、トラリピならここで紹介したロスカットラインも一発でシュミレーションしてくれるツールが用意されています。