どうもあっきんです!
ここでは私が2018年から始めたFXのスワップポイントを使ったサヤ取りと呼ばれる手法について概要をまとめています。
自身のトルコリラスワップ投資の2度の損切りを踏まえ、もう少し現実的な運用法はないかと考えた結果このような結論に至りました。
派手さはないものの、スワップ投資にありがちな「スワップの利益以上に価格下落による含み損の方が大きい」という課題を根本的にクリアしています(笑)
目次
FXスワップ投資の根本的な課題「含み損」
FXスワップ投資は高金利通貨を買って毎日入ってくるスワップポイントを狙って不労所得を増やそう!というものです。
スワップポイントだけを考えると高金利な通貨を買っている方がもらえるスワップも大きいので有利です。
そうなると高金利通貨3兄弟(トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソ)という選択肢が出てきます。
これらの通貨は新興国通貨と呼ばれ、金利が高く、米ドルなどに比べ1通貨あたりの価格も安いという特徴があります。
参考までに3/1現在の1通貨あたりの価格と(1万通貨あたりのスワップ)を載せておきます。
- 米ドル・・・111.8円(90円)
- トルコ・・・20.8円(122円)
- ランド・・・7.9円(15円)
- ペ ソ・・・5.8円(16円)
特に、トルコリラがわかりやすくて1通貨の価格が20円なのにスワップが122円と他の通貨とバランスがおかしいですね(笑)
これだけ見ると『安く買えてスワップ金利が高い!よしこれ買おう!』ってなるのもなんとなく察しがつきますよね。
でもトルコリラ円の過去10年ほどのチャートを見ると現実はそう甘くはないことがわかります。
1万通貨買って10年ちょっともっていたらどうなっていたでしょうか?計算してみました
【トルコリラの地獄を数値化】
過去10年で見ると下げ幅が大きいから資産は増えなかった・・・
・2008/2のリラ円は91円
・2018/10は20円
・1万通貨買っていたら71万の為替差損
・受け取ったスワップは33.8万(実績値)※ヒロセ通商のスワップ履歴を使用。 pic.twitter.com/3RSmb0aOCn
— あっきん@投資家*元公務員 (@_akkin_nara) 2018年11月4日
これが現実なんです。もらえるスワップより通貨価値の下落による含み損の方が圧倒的に大きいんです。まさに地獄の日々。。。。
あっきんのトルコリラスワップ投資の実績。
こういう時、ブログがあると便利ですよね〜。
全て記録が残っているのですぐに履歴を引っ張り出してくることができます。リアルな運用実績をまとめておきます。
【1回目】2016/9〜2017/4(約8ヶ月)
2016/9:100万入金&5万通貨トルコリラを購入。
2017/4:損切り。スワップが+11万で、為替差損が −24万。トータルで-13万の損失。
この間のトルコリラ円のチャートはこんな感じです。結果的に持ち続けていたらエラいことになっていました。
ちなみに、私が当時損切りした理由は、一度にたくさん買っていたので価格下落に伴う含み損の増え方が凄すぎて怖さを感じたからです。
で、次なるあっきんの作戦は時間を分散して買う 積立投資です。
一度に買うからしんどいのであれば毎月3万円入金&3千通貨と決めてナンピン買いしてはどうか?というものです。
こうすれば、平均取得価格が下がるのでダメージも少ないのでは?ということです。
【2回目】2017/4〜2018/8(約15ヶ月)
2017/4:毎月3万入金&3千通貨購入。
2018/8:損切り。入金額68万。スワップ12万。為替差損が49万。トータル-37万の損失。
【トルコリラ損切りのお知らせ⤵︎】
・開始2017/4 毎月3万入金
・途中20万入金
・トータル68万入金
・スワップ12万
・為替差損49万👉トータル損失37万😭
ロスカット巻き込み下げが止まらないと判断。『無理する所ではない』がざっくりとした感想!詳細は記事にて👍 pic.twitter.com/N8xOXQPrLe
— あっきん@投資家*元公務員 (@_akkin_nara) 2018年8月9日
2回目の私のトルコリラ積立投資の実績も同様にチャート上に落としてみました。
損切りする1ヶ月前の口座状況をみると当時で74,000通貨保有しているのがわかります
私が2回目の損切りをした2018/8/9のトルコリラ円は約20円です。74,000通貨保有している状態で1円値下がりすると7.4万円ずつ含み損が増えます。
仮に最安値となった15.4円まで損切りせずに持ち続けていたらどうなっていたか計算してみました。
(20円−15.4円)× 7.4万= 34万の含み損がさらに発生していました。
そうすると私が入金していたのが68万。スワップ12万に含み損が(49万+34万)=83万となり完全にロスカットです。
15.4円まで耐えられずに退場していました💦
実際には約20円で損切りして反対に売りが進むと予想してショート(売りからのトレード)をしたので利益を21万だし、被害は少なく押さえられています。
【トルコリラショート成功👍】
実は・・・。昨日損切りしてからすかさず残り資金30万ほどで全ツッパでショートしてたんだった(笑
雰囲気で指値いれてたら18.55円で決済されてた。
やっぱり20円切ってからの勢いはすごかったね。21万円いただきました(^o^)/✨ pic.twitter.com/eWMldijQmR
— あっきん@投資家*元公務員 (@_akkin_nara) 2018年8月10日
でもこれは相場を見てやったので私の本来のほったらかし投資のスタイルではありません。場当たり的な雰囲気トレードです。
トルコリラを買うだけでは利益は出なかった。
2016〜2018までの2年間において2度にわたり損切りを経験してわかったことは、トルコリラを買うだけでは利益は出なかったということです。
私は投資家なので預けたお金が増えることを期待して資金を投じています。
そのため、預けてもお金が増えない、減って返ってくるものに資金を投じることは無駄でしかありません。
そこには時間の損失もあります。例えばその間に別の資金が増えるところにお金を置いておけばよかったということになります。
この点においてはこの2年間のトルコリラ円への投資は失敗だったことはこの記録から明らかです。
トルコリラのスワップ投資で勝てない理由。
そもそもなぜトルコが金利を上げるか?ですが、不安定な国内情勢から自国通貨が売られてしまうのを防ぐための通貨防衛策を止む無く取っているからです。
信用力のない銀行が他社より無理やり預金金利を上げるのと同じです。
また、トルコの人たちはリラではなく米ドルを買っているという事実もあります。
なぜ米ドルを買うかというと米ドルの方が信用もあり、ますます金利が上がっているからです。
自国の不安定なリラを持つより世界的に信用力のある米ドルを買っておいた方が安心だという凄くシンプルなロジックです。
つまり、ドル高リラ安はずーっと進んでいるということですね。
ということはですよ。。しばらくはこのドル高リラ安が続くと考えるのであればトルコリラ投資は買いで入っても利益は出せないということかなと。
これは一般的な経済の仕組みからの予想です。
また、ブログなどを見ても長きにわたってトルコリラのスワップ投資を続けている人がいないのはまさに、手出し無用の勝てない投資だったからでしょうね。
※だから未来永劫トルコリラのスワップ投資が勝てないと言っているわけではありません。答えは合わせは10年後です(笑)
だったらサヤ取りはどうか?というのが2018/10時点にあっきんが思ったことです。
FXスワップポイントサヤ取りとは?
やることは簡単でスワップが高いFX会社で買いポジションを持ち、反対にスワップが低いFX会社で売りポジションを同じように1万通貨保有します。
すると日々の受け取るスワップの差額が実質的な利益になります。
同じ通貨を同じ量だけ買いと売りで持っているので含み損も含み益もでません。
より具体的なイメージが下記の概念図です
通常の買いだけのスワップ投資と違い、2つの違うFX会社に口座を持ち、それぞれで買いと売りのポジションを持つので資金は2倍必要です。
利益は単純にスワップの差額なのですが、細かいことを言うとスプレッドが取引コストとしてかかってきます。
例えばトルコリラ円をみんなのFXで1万通貨買った場合で考えると、スプレッド(売値と買値の差)が0.018円(1.8銭)あります。
これが取引コストとして発生します。
1万通貨の取引なら180円です。たいした金額ではありませんが、一応情報として載せておきます。
スワップサヤ取りのデメリット&リスクは?
メリットは簡単です。理論上はかなりの確率で損をしない取引であるということです。
反対にデメリットもしっかり押さえておきたいところです。それは運用におけるリスクでもあります。
口座を分けているので資金移動が必要。
売り口座は毎日マイナススワップで口座残高が減っていくので数ヶ月ごとに買い口座から売り口座に資金移動をする必要があります。
これをするのが面倒な人は売り口座に少し多めの資金を入れておくことでも対応できます。
一番のリスクは決済注文が通らない場合。
通常の緩やかに変動する相場ではOCO注文という決済予約を入れておけば買いと売りがほぼ同じタイミングで決済されます。
なので結果的に為替差益と為替差損が相殺されて、スワップで増えた分だけが利益という出口を迎えます。
これが例えばとんでもない暴落が寝ている時に起きたときに買いは予約していた決済注文が成立して損失が10万出たとします。
この時に、売り口座も同時に決済がされていれば利益が10万円でトータルはゼロという出口戦略になるはずが・・・。
売りは決済注文が上手く成立せずに気付いたときには買いが決済された価格より高い位置に相場が戻っていれば売りの利益は5万ぐらいになっているかもしれません。
そうなるとトータルで5万の損失ということになります。
本当にそんなこと起こるのか?と聞かれてもどれぐらいの確率でとかはわからないですが、最悪の展開はこんなシナリオかなと思います。
【比較】スワップポイント金利をサヤ取りするならどの通貨?
2018/8〜毎日スワップポイントのデータを記録し、どの通貨で運用していたら一番利回りが良かったかを検証しています。
2018/8〜2019/2の7ヶ月間の実績値をもとにあっきんプランで運用した場合の利回りの比較結果は以下のとおりです。
比較の結果一番利回りが良かったのはダントツのトルコリラ/円です。なんと利回り18.8%です!計算式も載せておきます
各通貨の想定利回りの根拠は個別記事で載せています。
まとめ。スワップ投資はサヤ取りでいくことに。
私は常日頃誰でも真似できてそこそこ資産が増える運用商品や運用手法はないかな〜とアンテナを立てています。
その最たるもので確立できているのがFX自動売買のトラリピです。
関連:【保存版】FXトラリピとは?あっきんが3年以上ほったらかしで2000万も運用できる訳。
トラリピはそれなりの利回りを求められる優れたサービスだと思っていますが、どうしても含み損が出ます(当たり前ですが💦)
でもFXだとサヤ取りというかなりズルい手法を使えば実質的に損を抱えずに少しのスワップポイントを不労所得として受け取ることができます。
それが利回り5%ぐらいだったら「ふ〜ん。それで?」って話なのですが、真面目にデータ整理してみるとそうでもなさそうなんですよね〜(笑)
サヤ取りについては目新しいこともあり、読者さんからも問い合わせが多いので毎週こちらの記事で実績値を報告しています。

以下は現在運用中のスワップサヤ取りの個別記事です。トルコリラは検証段階を終え、本番に突入しました。



また、ズロチ/ユーロという通貨ペアでも同一口座でサヤ取りをやっています。こちらは為替差益も発生しますが期待している投資です。

わからないことがあれば遠慮なく聞いてくださいね(^o^)/いただいた質問から私自身も学ぶことが多いので!
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2019年は主にこんなツイートするよ(^o^)/
①ブログ更新のお知らせ
②トラリピの運用状況、注意点、質疑応答
③スワップ投資(サヤ取り)とかCFD
④仮想通貨の今がわかる最新情報
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— あっきん@投資家*元公務員 (@_akkin_nara) 2019年1月1日