こんにちは!ひろこです!
J-CASTさんのメディアで始めた連載コーナー「あっきん&ひろこのマネーダイアリー」にて早速質問をいただいたのでこちらで回答します!
これだけの情報があると状況がよくわかってこちらもより踏み込んでお答えすることができます
学資保険を中途解約しようと思う。
- 家族構成:主人、私、2歳娘、0歳息子
- 性 別:女性
- 年 代:40代
- 総 資 産 :現預金900万円、金融商品200万円
- おすまい:賃貸
- おおよその収入:600万~1000万円
- 資産運用の経験年数:3年未満
はじめまして。いつもブログを楽しみに拝読しています。
子供の学資保険について質問させてください。
長女を出産した時に郵便局で学資保険に入りました(300万積み立てて300万円しかもらえません)。
その後資産運用を勉強して、長男はつみたてNISAで学費を積み立てることにしました。
先日のあっきんさんのインスタを見て、長女の学資保険を解約して別の運用で積み立てた方がいいのではないかと改めて思いました。
その場合どこで運用したらいいか悩んでいます。つみたてNISAは夫婦共に積み立てています。
iDeCoは主人の会社は加入できないと言われ、私だけ積み立てています。主人は私立の教員、私は収入が不安定な自営業です。
あっきんさんたちは、2人のお子さんたちの学費はどのように運用していますか?長くなりましたがどうぞよろしくお願い致します。
学資保険でお金は増えない。
こんにちは。質問ありがとうございます!
教育資金についてのご質問はたくさんご質問をいただきますので、みなさん悩むところですよね。
私たちの両親の時代は金利も高く、教育資金の準備は郵便局の学資保険に加入するのが最も一般的だったと思います。
私が銀行員時代にも学資保険に加入していたから、子供が大学に入る時にとても助かったという話はよく聞きました。
なので、両親からはとにかく学資保険に入るように言われている方も多いのではないでしょうか。
時代は進んで、日本は超低金利。金利で増える時代は終わりました。これからは金利以外でお金を増やす方法を考えていかなければなりません。
学資保険の商品が良いか悪いかではなく、今の時代に合わせた金融資産に加入する必要があるのです。
質問者さんのように最近加入された商品だと、金利が低いのでほとんど掛けた金額ぐらいしか貰うことができません。
加入された保険の満期があと数年であれば、積み立てた金額も大きいのでそのまま満期到来まで待つことをおすすめします。
しかし、まだ加入して2年程度なら積立金額も多くないと思います。元本割れで返金されるとしても、減った金額が少なければ解約を視野にいれても良いと思います。
保険に加入した際に、中途解約をしたらどれくらいの金額が返ってくるのかが書かれたものをもらっているはずなので、一度返ってくる金額を確認しておくと良いですね。
教育資金を何で運用するか?
次に資産運用をするなら何が良いかについて考えてみたいと思います。
現在つみたてNISAとiDeCoをしていらっしゃるので、投資経験は少しありますね。教育資金を準備するというのは、将来必ず使うお金です。
お子さんが18歳になって、お金が必要になった時に大きく減らしている状況にできるだけならないように運用していく必要がありますね。
我が家では教育資金の準備をつみたてNISAでしていくことをおすすめしています。
その理由は、積立であれば価格が高いときも低いときも購入していくので、一括で投資信託を購入するよりも元本欠損リスクを減らすことができるからです。
また、長期間のチャートで右肩上がりのものに投資しておけば、運用期間が長くとれる教育資金なら元本が増える可能性が高くなりますね。
元本欠損リスクを全く無いようにすることはできませんが、できるだけ減らすために早くから積立てていくのです。
既につみたてNISAをしていらっしゃるのであれば、NISA枠を超える分を特定口座で運用していくというのが良いのではないでしょうか。
ちなみに長期で積立た場合の元本欠損リスクですが、金融庁が出している資料では5年だと元本が割れることがあったけど20年だと元本割れがなかったという結果が出ています
※1985年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買付けを行ったもの。
もちろんこれは1985年以降での試算結果なので今後20年積立を行えば絶対に元本割れしないということではありません。
また、どれぐらい増えるか?ですが、別記事で18年間投信積立をした場合どれだけの利回りだったかを求めているのでここでも掲載しておきます。
最大リターン11.83%を記録しているのは1989/6〜2007/5まで18年間積立てした場合で、最低リターン0.30%を記録しているのは1991/3〜2009/2まで18年間積立てした場合でした。
また、全ケースの平均利回りは5.26%という結果でした。
学資保険で運用しているとかんぽ生命の場合、18年間でトータル316.2万円を払って満期時にもらえる学資金は300万円です。
例えば同額14,640円/月を18年間積立して、年利5%で運用できた場合だと合計316万円が511万円になるイメージです
つみたてNISAではなく特定口座での運用なので利益には税金はかかりますが、それでも学資保険と比べるとずいぶん差がありますね。
ただ、投信積立には出口戦略も大切です。なるべく高い時に売却したいですよね。
なので現実的なところで言うと実際に学費が必要になる5年ほど前から現金化のタイミングを図っていくのが良いと思います。
そのためにも日頃から経済情勢を掴んでおき、これから株式が上がっていこうとしているのか?そろそろ下がりそうなのか?の方向性はなんとなく見極められるようになっておきたいですね。
さらに、投資銘柄ですが、上記グラフでは世界の株式の指数となっていますが投資商品としては米国株式100%がわかりやすいと思います。
最近だと楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)とかが人気ですね。
この銘柄はわが家でもパフォーマンスを検証するために比較しながら積立をしていて8/7現在での積立結果は以下のようになっています
ピンク色の楽天VTIだと株式市場が上がっている時は一番増えていますね。下がっても回復が早いのも特徴的です。
8/7現在ではこのような損益状況になっています
まだ積立開始から1年も経っていないので増えた減ったを議論する段階ではありませんね。各銘柄の詳しい解説はこちらをご覧ください。
最後に学資保険のメリットであるもしも契約者が亡くなってしまったら、その後は保険料を支払う必要が無い。という点について考えておきたいと思います。
学資保険であれば、もしものときの備えも合わせてできるのがメリットです。一方のつみたてNISAにはそんな機能はついていません。あくまでも運用です。
つみたてNISAで教育資金を準備しようと決めた場合には、もしものときのために死亡保険に加入することを検討したいところです。
死亡保険は掛け捨てで保険料が安いものを選んで加入すれば良いと思います。
わが家ではパートナーにもしもの時があったときにどれだけの保証が必要かをきちんと計算して3年に1回保険内容の見直しを行っています。
そろそろ前回の見直しから3年が経過したので再度、打ち合わせを行う予定です(^o^)/
あっきん(@_akkin_nara)とは別でひろこの質問箱も設置しました!
あっきんは主にお金を増やす方法を発信してるけど、私はFPなのでお金とどう付き合っていくか?がテーマ。
生涯お金に困らないライフプランニングを目指して為になる情報発信がんばります(^o^)/
— ひろこ@投資家(元銀行員) (@hiroko_akilog) 2019年2月25日