こんにちは!ひろこです。
ひろこの質問箱にちょっとマニアックな拠出型企業年金保険について質問をいただいたのでこの記事で回答します。
間違いやすいので先に言っておくと企業型確定拠出年金(401k)とは全くの別物です。
質問箱でいただいた内容を載せておきますね。
こんにちは!確かにわかりにくいですね(^_^;)本日公開する記事で整理したのでそちらを見てくださいね! #peing #質問箱 https://t.co/XRHSJoeXQg
— ひろこ@投資家/FP/元銀行員 (@hiroko_akilog) 2019年5月29日
拠出型企業年金保険とは?
拠出型企業年金保険は、比較的、従業員数の多い会社や団体が生命保険会社と契約して従業員の福祉厚生制度として導入している自助努力で老後の資金を積み立てる保険です。
iDeCoやNISAのような国の制度とは異なり、勤務する会社や団体と生命保険会社が締結した拠出型企業年金保険契約に基づいて実施されている制度です。
一般的な個人年金保険などと異なり、従業員は契約者という立場ではなく加入者という位置付けとなります。
ちなみに、この商品は会社が付けた「年金共済」「積立年金」「ハッピーライフ」などの名称でパンフレットが配られていることが多いようです。
従業員は、募集時期に掛金額を決めて申し込みをすれば、会社が従業員の給与から天引きして毎月、自動的に積立をしてくれるというメリットがあります。
この拠出型企業年金は、生命保険会社が個人保険や企業年金資産等を合同して一つの勘定で運用していて、一定の利率の保証がされています。
利回りは、バブル時代には年利5%を超える利回りとなっていたこともありましたが、2019年4月時点では、生命保険会社ごとに異なり0.50%〜1.25%程度になっているようです。
利率の保証がされていると記載しましたが、そこから手数料が差し引かれます。
この手数料は、お勤めの会社が契約している拠出型企業年金保険の保険料総額、積立金の総額により変動するため、加入者が多く積立金が多いほど手数料は割安に、加入者が少なく積立金が少ないほど割高になる仕組みとなっています。
手数料が割高になっているかを把握する方法としては、パンフレットに記載されている試算表などに、加入期間ごとの積立金の予定額が記載されていますので、どのくらいの期間元本割れになるのかで確認をすることができます。
拠出型企業年金保険とiDeCoの違い
比較してみるとわかるiDeCoのデメリットは3点です。
- 給与天引きではできない
- 口座管理料がかかる
- 60歳まで受け取りができない
ただ、利回りが低く一定期間元本割れする拠出型企業年金保険と比べて老後の資産を運用という点においては、税制優遇や運用商品を選べるといった点で断然魅力があるのではないでしょうか?
以下に比較表を載せておきます。
ひろこの考え。
バブル期のように金利が5%程度付いていた時代なら、拠出型企業年金の選択肢もあるのかもしれません。
しかし、低金利である今は資産運用をして老後資金を準備していく必要があります。
iDeCoは新しい制度であり、税制面の優遇が大きいです。掛け金は所得控除となり、所得税が安くなります。
それぞれの所得によって金額は違ってきますが、独身で毎月1万円積立をした場合にiDeCoに加入した場合としない場合で支払う税金の差額が24,300円もあります!
12万円投資をして24,300円の利益を出すのと同じことです。凄いですよね!
私なら間違いなくiDeCoを選択しますが、一旦加入したらそれで安心というわけではありません。
加入してからも経済は動いていますので、しっかりと運用状況の把握はしておくべきですね。
難しいと思うかもしれませんが、お金の準備は自分で責任を持ってしなければならない時代なのです。
今から投資を始めるのとやらないのとでは将来に随分差が出るのではないでしょうか。
iDeCoの詳しい解説はこちらの記事でしていますので合わせて読んでみてください。
保険で運用するととてもたくさんの手数料を取られてしまいます。ボリューム感をこの記事で掴んでみてください。
保険はお金を増やすものではなく、安心を買うものです。わが家では保険のプロに定期的に相談をして商品を選定しています。
あっきん(@_akkin_nara)とは別でひろこの質問箱も設置しました!
あっきんは主にお金を増やす方法を発信してるけど、私はFPなのでお金とどう付き合っていくか?がテーマ。
生涯お金に困らないライフプランニングを目指して為になる情報発信がんばります(^o^)/
— ひろこ@投資家(元銀行員) (@hiroko_akilog) 2019年2月25日