教育資金の貯め方。預金か学資保険か投資信託か?FPひろこが解説!

こんにちは!ひろこです。
教育資金の貯め方についてよく質問をいただくので選択肢として考えられる預金、学資保険、投資信託で特徴をまとめてみました。
始められるお子様の年齢や世帯年収などのライフプランとも密接に関わってくるのでこれだけやっておけば良い。というものはありません。
なのでまずはこの記事でそれぞれの商品の特徴を押さえ、今後ブログで紹介していく他の人の事例も合わせて見ていくことでイメージがわくと思います!
教育資金の貯め方に関するアンケート結果
教育資金ってみなさんどのように貯めているのでしょうか?
ネットで調べてみたところ、2つのアンケート結果が出てきました。以下は高校生以下の子どもの親748名へのアンケート結果です。
銀行預金と学資保険で大半を占めていますね。大学生の親を対象にしたアンケート結果も同様の配分でした。
私の教育資金について母に尋ねたところ「学資保険で貯めたわよ〜」と答えたが返ってきました。
「お祝い金もあるし〜」っていうので周囲のお友だちも学資保険に入っていたそうです。
学資保険のメリット・デメリット
学資保険と言っても小中学校、高校入学時にお祝い金と称して学資金が支払われるタイプのものや保険料の払込期間が短いものなど様々です。
学資保険のメリットは万一の場合の「保障」
親に万一のことがあったときに備えて子どもの教育資金だけはしっかりと払ってあげたい。と思いますよね。
学資保険は預金と違い保障が付いています。
一般的に、親に万一のことがあった場合、それ以降の保険料の払込みが免除になり、満期学資金やお祝い金を受け取れるというのがメリットです。
デメリットは元本割れのリスクがある。
死亡保障が付いているので契約内容によってはトータルで支払った金額よりも満期時に受け取る学資金が少ない場合があります。
預金とは違い、親に万一のことがあった場合に払った金額以上に学資金がもらえるという保障が付いている分、万一のことが無ければもらう金額も少なくなります。
また、預金と比べてもうひとつのデメリットとして自在な積立ができないことも押さえておきたいところです。
自分の収入や支出の状況に合わせて毎月の保険料をその都度増やしたり減らしたりすることはできません。
お金を貯めるのと保険は切り分けて考えるべき。
私は学資保険の加入について相談を受けたときに「お金を貯めるのと保険は切り分けるべき」とお答えしています。
例えばあなたに収入があった場合にもしあなたに万一のことがあれば残された家族が最低限の生活をしていけるように備えを考えると思います。
それが生命保険ですね。がん保険などもあります。
生命保険に入らずに学資保険だけ入るということは無いでしょう。ということは生命保険の保険金(受取る金額)を考える時に教育費も見込めば良いのです。
また、その際に気をつけた方が良いのが生命保険は掛け捨ての方が割安であるということです。
保険の仕組みを使って積立で運用しようとすると保険に組み込まれた高いコストを負担することになるからです。
繰り返しになりますが、お金を貯めるのと保険は切り分けて考えるべきです。
学資保険はお金を貯めるのに向かない。
親に万一のことがあった場合の保障は掛け捨ての生命保険が割安なのはわかった。
でも、将来に備えてお金を貯めておかないといきなり何百万もの大金を支払えませんよね。でもその選択肢として学資保険はおすすめできません。
論より証拠ではないですが、学資保険の一例を見てみましょう。
保険は、親の年齢、子供の年齢、保険期間、設計内容によって保険料や返戻率が変わってきますが、パンフレットやホームページから加入例をピックアップしました。
かんぽ生命の商品を元にイメージを作成してみました。
18年間でトータル316.2万円を払って満期時にもらえる学資金は300万円です。元本割れしていますね。
もう少し他の商品も見てみましょうか。元本割れしないものもあります。
日本生命のニッセイ学資保険という商品です。
これは学資金300万を一度に受取るのではなく、分割してもらうというものです。
こうすることで保険会社は300万を一括して払う必要がないので運用に回すことができるので結果として学資金が多くなる仕組みです。
18年間でトータル288.4万円を払って満期時にもらえる学資金の総額は300万円です。支払った金額以上にお金が増えて返ってきていますね!
あれ?これの何が悪いの?増えてるんだから良いんじゃないの?って思う人もいるでしょう。
学資保険がお金を貯めるのに向かないのは利回りの低さです。
ニッセイ学資保険の例だと年平均利回りはなんと0.18%です。一般的な定期預金の利回りが0.01%なのでほんの少し高いぐらいです。
投資信託で教育資金を貯めると?
投資をこれまでにやったことが無い人は一般的な運用の利回りってわからないですよね。
この感覚がないと先ほどの例のように18年間で総額288.4万円積立をして300万円に増えて返ってくるのがとても魅力的に感じると思います。
でも世界の株式に積立投資をしておけば平均利回りが5.26%だったという事実を知っておくべきです。
以下の統計資料はこのakilogで独自に集計したものです。
[list class=”li-chevron”]
- 最大リターン:11.83%
- 最低リターン:0.30%
- 平均リターン:5.26%
[/list]
驚くべきことは18年間の積立を終えるのが2005年〜2017年の間のどの月であっても元本割れしていないという事実です。
積立で買った投信を売却する時の相場によってリターンは0.30%〜11.83%まで差が出ることも知って置く必要があります。
あくまでも過去データですが、事実として投信で18年間積立ると平均利回りは5.26%だったんです。
そう考えると先ほどの学資保険の利回り0.18%がいかに低い数値であるかわかりますよね。
なぜこれほどまでに差がでるかですが、保険会社の手数料がしっかりと取られているからです。
自分で運用するのであればそのコスト分を負担しなくても良いので結果的に利回りは高くなります。
どの商品で積立てるとどのような利回りになったかなどの詳しい情報は以下の記事を見てください。
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教育資金を貯めるなら預金と投資信託がおすすめ!
教育資金を投資信託で貯める場合のデメリットは必要な時にいくらになっているかが読みづらいことです。
先ほど示した利回り5.26%はあくまでも平均でしたね。
運悪く相場が大きく下がっている時にお子様が18歳を迎えた人は思ったよりも増えていないかもしれませんね。
もちろん場合によっては元本が割れているかもしれません。でも運が良い人は反対に予想以上に増えているかもしれません。
これが投資におけるリスクで、結果に変動があることを意味しています。
そうなると必要になってくるのが元本割れを心配しなくても良い定期預金です。その代わり積立た以上に増えることは期待できません(笑)
また、教育資金を貯めるにあたり、預金と投資信託をどれぐらいの割合にすると良いのか?という疑問もわいてきますよね。
どれくらいの割合が良いかは人それぞれです。なぜかというと、リスクをどれくらい取れるかによって割合は変わってくるからです。
私はリスクを大きく取れるので、投資の割合は7割くらいにしても良いと考えています。
でも、リスクはあまり取りたくないという人もいますよね。そんな人は2割くらいを投資にまわすという考え方もあります。
記事の始めにお伝えしたように投資配分に関してはケース・バイ・ケースなので今後の具体的な読者さんからの質問などを参照していただくと良いと思います!
以上、FPひろこがお伝えしました!
投資信託で積立をしていくなら、利益に税金がかからないようにつみたてNISAを使うのがおすすめです。
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また、記事の中で出てきた保険ですが、制度が代わりやすいこともあり商品が短いサイクルで変わっていきます。
さらにはライフスタイルに応じてこまめな見直しをしていくと節約することもできます。なのでわが家は3年で見直しを行っています。
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積立で毎月いくらと決めて運用していくのもひとつですが、もう少しまとまった資金がある人や積極的に運用をしたい人はあっきんの運用を参考にしても良いと思います。
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あっきん(@_akkin_nara)とは別でひろこの質問箱も設置しました!
あっきんは主にお金を増やす方法を発信してるけど、私はFPなのでお金とどう付き合っていくか?がテーマ。
生涯お金に困らないライフプランニングを目指して為になる情報発信がんばります(^o^)/
— ひろこ@投資家(元銀行員) (@hiroko_akilog) 2019年2月25日