働いても働いても豊かになっている実感がないのはなぜだと思います?貯蓄が増えても安心できないのはなぜだと思います?
それは将来に対する不安が拭いきれないからです。不安な将来において役に立つと思うのがお金だからみんな貯蓄をして将来に備えようとします。
そして多くの人がそのように考え、貯蓄をするから国がどれだけお金を刷ってもお金が回らずに一向に景気がよくなりません。
そして貯蓄されたお金はインフレによって価値を失っていき、将来には思ったほど役に立たないお金になってしまいます。
と、そんなことを言われても不安になるだけでどうしたらいいかわからないですよね。その答えが書かれている本を見つけました。
お金の教育がすべて。 7歳から投資マインドが身につく本
質問箱でいただいた質問がきっかけとなり大きな本屋さんを巡ってきて見つけたのがこの本です。
ざっくり中身についてはインスタで2回に分けて解説したのでスライドして見てください。
久しぶりに良い本に巡り会えて嬉しいです。読書っていいですね!
この本では前半はお金の教育がなぜ必要か?金融教育とは何なのか?がわかりやすく書かれています。
後半ではより実践的にファイナンシャル・リテラシーを子どもに身につけさせるにはどんな会話をしたらよいか?などが書かれています。
労働者が投資家になるべきたったひとつの理由。
本書の中でも目指すべきは労働者(Employee)ではなく、投資家(Investor)であると書かれています。
私もこの考えには同感でそうなるべく公務員2年目の頃から真剣に投資に取り組んできました。
ちなみに本書では労働者と投資家を以下のように整理しています
上図の左上が労働者で右下が投資家です。
学生時代にたくさん勉強して大企業に入っても日本の場合は苦労した割にそれに見合うだけの給料を支払ってくれる会社はありません。
一見するとEの労働者の方が誰にでもなれるので良さそうなのですが、労働をしない限り収入を得ることができないので、会社や仕事に縛られ自由がない人生を歩むことになります。
一方の投資家は株などの金融商品に投資をすることなので適切な知識を持っていれば誰でも行うことができます。
手軽な形で資本収入を得ることができるため、安心と自由のある人生には欠かせない働き方です。
もちろん投資家はお金が減るかもしれないというリスクを取っているので収入を得ることができるということは忘れてはいけません。
本書ではこのように書かれていますが、私は何も会社を辞めて投資家になるべきだと考えているのではありません。
労働者でありながら全ての人が投資家であれば良い(つみたてNISAで投信を買っている人も立派な個人投資家です)と考えています。
投資家の商売道具は運用元本です。この商売道具を得るのに手っ取り早いのは労働者として働いてお給料をもらうことだからです。
労働収入<資本収入である紛れもない事実
ピケティの資本論では「r(資本収益率)の方が、g(経済成長率)を上回ると貧富の差は広がる」ということが証明されています。
これは例えば、投資信託やファンドなどの資産を持っていれば年4%程度の収益を得られるということ。
一方、経済成長率が1.5%とすると、所得も全体の平均で1.5%しか伸びない。となると低所得者の所得の伸びは、1%を割り込んでしまう。
つまり、働いて得られる収入は、ほぼゼロ成長。
ところが、資産を持っている人は、それだけで年4%ほどの収益を得られる。こうした状態が続けばとてつもない格差が生まれるということを意味しています。
興味がある人はピケティの資本論は少し難しいので読みやすい解説本がおすすめです。
これを踏まえてもう少し現実レベルでイメージしやすい比較をしてみます。
年齢20歳で給料も同じAさん(貯蓄派)、Bさん(投資派)がいたとします。Aさんはお金が減るかもしれない投資を極端に嫌い、貯蓄命です。
さて、この2人が毎月3万円を貯蓄と投資をしていくと40年後の60歳でどれだけの違いがあるでしょうか?
BさんはつみたてNISAで株式に投資する投資信託(利回り5%)を買い続けたとします。結果は以下のとおりです
Aさんは貯蓄なのでほとんど金利がつかないとすると貯蓄して貯めたお金は1,440万円です。
一方の投信を買い続けたBさんは資産がどんどん増えていき、3,007万円の評価益が上乗せされて資産は4,447万円になっています。
40年もあれば複利効果が恐ろしく働くので年利5%で運用してもこれだけ資産が増えていきます。
約4,500万円の資産を持っているBさんは何もしなくても同じように5%で運用できれば225万円の資本収入を手にすることができます(税金は無視)
しかもBさんは増えたお金しか使わないので資産が減ることもありません。
Bさんが年間225万円の不労所得に加え、いくらかの年金で生活できると思えばもう会社にいく必要はありません。
一方のAさんはまだまだ貯蓄だけでは老後の備えが厳しいので会社で働く必要があります。
この事実こそ労働者が投資家になるべきたったひとつの理由です。
逆に言うとこのような考えを持たず、または、持っていたとしても行動を起こさない人はどんどん苦しい生活を送る道をたどるでしょう。
幸せな人生を送るためにすべきこと。
誤解のないように言うとお金の教育さえしておけば良いという意味ではありません。
ただ、本書にもあるように幸せになるには「お金」と「自由」が必要であることは間違いないと私は思います。
だとするならば子どもが幸せな人生を送るためにお金の教育は必要不可欠です。そしてお金の教育は学校ではしてくれないので親がする必要があります。
親がお金の教育をするためには親がお金について正しい知識を持っていなければ子どもに教育することはできません。
そしてお金を増やすためには本を読んだだけではダメで、実際に自分が投資をしなければ何も身につきません。
お金の教育には実戦を伴うということですね。それも含めてお金の教育だと思います。こう考えると私たちが投資をしないという選択肢はないと思います。
そんなことを考えるきっかけになるのが今回読んだ本でした(^o^)/
私は公務員を辞めようと思ってどんな具体的にどんな取り組みをしたかはこの記事でまとめています。
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— あっきん@投資家🍀元公務員 (@_akkin_nara) January 7, 2020