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ソニー生命「米ドル建一時払終身保険」は資産運用としてはあまり増えない?

ソニー生命「米ドル建一時払終身保険」は資産運用としてはあまり増えない?
ひろこ

 

こんにちは!ひろこです。

あっきんの質問箱に『母がソニー生命の米ドル建一時払終身保険を勧められたそうだけど資産運用としてはあんまり増えない?(10年以上放置)』という質問をいただきました

 

 

これは50歳以上の人が加入できる商品で、米ドル建てであるということから円建てと比べ為替の値動きによって大きく結果も変わってくる商品です。

よくこのような商品についての質問もいただくのでこの機会に記事にて整理しておきたいと思います!

 

結論だけ先に言うと、為替レートの変動にはもちろん気を配る必要はあるのの、この商品のドル建ての利回りは米国債より良く、加入後数年でドル建ての解約返戻金はドル建の一時払保険料を上回るので悪くない商品だと思います。

 

ソニー生命「米ドル建一時払終身保険」ってどんな商品?

ソニー生命の「米ドル建一時払終身保険」は一時払なので一括でドーンとお金を支払ってドルで運用していく商品です。

死亡保険金額は、契約後15年間少しずつ増えていき、16年目以降は定額のまま推移し、一生涯の死亡保障を確保できるものです。

死亡保険金は、生命保険の非課税枠(500万円×法定相続人数)も活用できますので、相続対策として活用することもできます。

 

ソニー生命「米ドル建一時払終身保険」

 

どれぐらいのペースで増えるのか?

パンフレットに契約後にどれぐらいのペースで増えるのか?が記載されています。ドル建てで増えていくのがポイントです。

 

推移

 

例えば50歳の女性が加入し10万ドルを支払い、1年で解約した場合に手元に返ってくるお金は94,927.10ドルになります。

※10万ドルは1ドル106円(2019/8/24の米ドル円水準)だとすると1,060万円相当。

赤枠で囲んだ3年間はドル建てで元本割れしていますが、4年目以降は解約しても10万ドルを上回るお金が返ってきます。

 

保険会社に支払う手数料は?

保険会社に支払うことが必要な手数料としてもっと大きいのは契約締結時に発生する保険関係費用です。ざっくり契約時に一時払保険料から5%以上の金額が差し引かれます。

 

保険関係費用(手数料)

 

10万ドル(1,060万円相当)の契約をした場合、ざっくりと計算してみると、契約締結時に最低5,860ドル(ドル円レート106円換算で63.6万円)が差し引かれる計算になります。

 

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  • 基本保険金額10米ドルにつき0.04米ドル・・・400ドル
  • 一時払保険料の5.46%とした場合・・・5460ドル

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いきなり払ったお金が5%以上減ってしまうわけです。当然のことながら保険会社さんも手数料をもらわないと販売員さんにお給料を払えないので・・・💦

また、円をドルに換金する場合に発生する為替手数料ですが、この商品の場合は0.01円/ドルとなっているので10万ドルであれば1,060円ほどです。

 

ソニー生命「米ドル建一時払終身保険」は資産運用としてはどうか?

今回の質問者さんは10年以上ほったらかしておく前提の場合、資産運用としてはあまり増えないのか?というところを疑問に持っています。

良くも悪くもこの商品は米ドル建てなので解約しようと思ったときのドル円レートがいくらか?が大きく結果に影響を与えます。

ドルに換金する現在のレート106円なので、10年後に90円(円高)なのか120円(円安)なのかで大きく違ってきます。

50歳で契約し、10万ドル支払った場合の日本円での解約返戻金の推移をグラフと表にしてみたので見てみましょう 

 

ソニー生命の米ドル建一時払終身保険の解約返戻金の推移

 

米ドル建の解約返戻金が増加するので、為替レートが106円で変動しなければ、4年目には保険関係費用をカバーして、元本を上回ります(表の真ん中)

また、ドル円が90円の円高で推移したとしても10年目で元本を上回ってます(表一番下)

ドル建の解約返戻金が毎年増加していくため、その分で、円高リスクを緩和してくれているのでこのような結果になります。

 

上記とは反対に、10年目に120円と円安になっていると解約返戻金は1,415万円なので当初に支払った1,060万円と比べるとかなり増えて返ってくることになります。

例えば10年後に為替レートが106円の時と120円の時でどれだけ利益と年平均利回りが違うか比べてみました 

 

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  • 106円の場合、利益は190万円、年利回りは1.80%
  • 120円の場合、利益は355万円、年利回りは3.35%

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10年後に米ドル円がいくらになっているかは誰にもわかりませんが、106円だったとしても年利回りは1.80%というのはなかなかですね。

例えば米国の10年ものの国債の利率が1.63%なのでそれよりも良いということになります 

 

 

なぜソニー生命の「米ドル建一時払終身保険」が米国債の利回りより高いパフォーマンスで運用できるか?ですが、要因はいくつか考えられます。

 

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  • ソニー生命は米国債以外の金融商品も合わせて運用している
  • 利回りが今より高いときの米国債を保有している

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他社は何で運用しているかをパンフレットなどに記載していたりするのですが、ソニー生命の場合は記載がなかったので問合せをしたところ、以下のような回答でした 。

 

ソニー生命の回答

 

米ドル建てで運用するということだけで肝心の何で運用するか?が開示されていないというのもちょっとアレですね・・・💦。

運用実績に応じて保険金額や解約返戻金額が変動する商品ではないため、円建ての定額の保険商品と同じであるため運用対象の開示をしてないということなのでしょうね。

各種法令でもそこまでは義務付けられていないからルール通りと言われればそれまでですが、改善されると良いなと思います。

 

為替レートの影響をどれだけ受ける?損益分岐点は?

この商品はドルベースだと毎年解約返戻金が増えていくというのがメリットです。

でも解約しようとする時のレートが何円なのか?で実際の日本円で返ってくる金額は大きく違います。

そこで、ひとつの目安として解約時のレートがいくらなら日本円で元本割れしないのか(これを損益分岐点という)を表にしてみました 

 

解約返戻金の損益分岐点

 

例えば10年後に解約するのであればドル円レートが89.86円より円安であればトータルで増えたことになります。

15年後であれば80.27円、21年後であれば70.82円、31年後であれば58.78円・・・です。参考までにドル円レートの推移を載せておきます 

 

米ドル円の長期チャート

 

ざっくりここ25年ぐらいだと米ドル円は円高の時に75円程度、円安の時に147円程度を記録しています。

結構振れ幅があるのがわかりますね!なので良くも悪くも解約したい時のドル円レートの影響を強く受けるということを頭にいれておく必要があります。

 

最後に。死亡保険としての「米ドル建一時払終身保険」

死亡保険としての「米ドル建一時払終身保険」

繰り返しになりますが、この商品は相続対策としても利用できるというメリットがあります。

運用パフォーマンスも15年間は死亡保険金額が毎年増えていくこともあり、被保険者に万が一のことがあった時に支払われる死亡保険金額はかなりのものになります。

例えば50歳女性が加入し10万ドル(1,060万円)支払った場合、支払われる死亡保険金額は以下のようになります 

 

死亡保険金額

 

為替レートによって大きく変わってきますが、15年後に死亡された場合、ドル円が120円なら2,676万円、106円なら2,363万円、90円なら1,611万円の死亡保険金額になります。

どの場合も支払った以上にお金が返ってくる計算になります。このように見ると支払った以上に大きなお金を相続できるのがメリットとして際立ってきますね。

このような性質は投資信託のような金融商品にはないので保険の魅力とも言えるでしょう。

 

最後になりましが、今回の質問は資産運用としてあまり増えないのか?ということでしたが、ドルベースの利回りは10年後だと1.80%という結果でした。

為替レートの影響を大きく受けるものの、他の円建ての商品と比べると米国の金利の恩恵を受けていると考えられるので増えていますね。

後はこの利回りと死亡保険金額が15年間は増えていくことや相続対策としてのメリットをどう評価するかが判断のポイントではないかと考えます。

 

以上が2019/8/24時点での情報を元に客観的にこの保険商品を評価した内容になります。

保険の商品は商品設計が複雑でどんどん新しい商品も出てくるので加入の際は複数の保険会社の商品を比較して提案してくれる代理店をおすすめしています。

わが家は、保険の見直ラボを利用しています。

 

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ソニー生命は変額年金保険がよく話題になりますが、こちらについては記事にてパフォーマンスを解説しています。

 

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記事中でも少しふれましたが、為替の値動きは上がったり下がったりを繰り返すだけなので単純と言えば単純です。

安い時に買って上がったら売るを繰り返すことで利益を積み重ねるのがあっきんがやっているトラリピです。

 

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