【完】トライオートFXで1,000万。9ヶ月運用した実績と辞めた理由を振り返る。

インヴァスト証券は2018/7/14にトライオートFXに新しいロジック、コアレンジャーを追加しました。
ランキング形式で過去の運用実績が表示されているのでどの通貨ペアで運用したら良いのか?がわかりやすくなっています。
私が長年運用しているマネースクエアのトラリピとは違い、設定を自分で考える必要もなく始めやすいというのも特徴のひとつです。
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また、私がこのトライオートFXを始めてみようと思うきっかけになったのが過去4年ほどで狭いレンジで推移しているAUD/NZD(豪ドル/NZドル)の存在です。
バックテストによる運用実績をみると年利50%を超える驚異のパフォーマンスです。魅力も感じますが何だか怖さも感じますよね。
そんな怖いもの見たさから始めた運用ですが2018/8/6から1,000万で運用を始め、2019/5/6に運用を停止しました。
273日、約9ヶ月間の運用期間で得たトータル利益は・・・・
12万円でした!!
少なっ!って思いましたよね(笑)
そうそう。この結果が全てを物語っていると思うんですよね。その全貌を記事にてお伝えします。
また、この反省を踏まえて今後どうしていくべきかも考えたのでそちらも合わせて参考にしてみてくださいね(^o^)/
トライオートFXのコアレンジャーとは。
トライオートFXのコアレンジャーはトラリピのような等間隔で買いもしくは売りを並べる注文をアレンジしたものです。
コアレンジャーはどんなロジックなのか?
真ん中は買いも売りも混在するいわゆる両建てになっているので上がっても下がっても利益がでます。
より利益が出やすい区間を狙っているのでコアレンジと名付けられています。
そのコアレンジより下は買い注文のみ、上は売り注文のみ出されるサブレンジとなっています。以下は取引のイメージです
また、イメージ図には表現されていませんが、真ん中のコアレンジの方が注文間隔が狭くなっています。
これは、よく上下するところで利益を多く出すために考えられたアレンジです。
ランキングで見る。コアレンジャーの運用実績は?
インヴァスト証券の公式サイト上でトライオートFXのコアレンジャーが過去実績でどれだけの利益が出ているかをランキングでパッと見れるようになっています。
2018/8/2時点の運用実績
豪ドル/NZドルが1位で利回り59.11%、カナダドル/円が2位で利回り29.87%です。
※この利回りには含み損も考慮されています。期間は過去1年半ほどで集計されています。
2018/12/22時点の運用実績
豪ドル/NZドルが1位で利回り77.08%、ドル/円が2位で利回り35.22%です。
2019/3/19時点の運用実績
豪ドル/NZドルが1位で利回り69.98%、ユーロ/ポンドが2位で利回り46.55%です。ドル/円は3位で41.11%です。
豪ドル/NZドルは恐るべきパフォーマンスですね!
正直私もこの豪ドル/NZドルという通貨ペアはトライオートFXの自動売買セレクトで出てくるまでは全くチャートを見たことがありませんでした。
なぜなら、私が運用しているマネースクエアのトラリピには豪ドル/NZドルという通貨ペアがそもそも無いからです。
トライオートFXの豪ドル/NZドルの収益率が高い理由。
先ほどのランキングのデータは1年半という短い期間のデータだったから高い利回りが出ていたのかもしれませんね。
公開されているデータで一番長い運用実績も見ることができます。以下は2014/1〜2019/3の約5年間のデータです
※私は豪ドル/NZドルを運用するのに500万を用意していたので推奨証拠金も500万以内になるように数量を38000通貨にしています。
約500万を元手に5年間運用すると期間総合損益が15,614,576円なので約1,500万の利益が出たということですね。
この利益には含み損も考慮されています。お、お、恐るべきパフォーマンス(^_^;)
でもなんでこの通貨ペアだけこんなに利益が出ているのでしょうか?
リピート系の自動売買はレンジ相場で利益を出すのに向いています。一定の範囲で上がったり下がったりを繰り返すほど利益がでます。
ということで、超長期チャートを見てみました。以下は私が運用を始める前の2018/7時点のチャートです。
ここ20年のこのチャートで見ると確かに直近の4年半では狭い範囲でウロウロしていますね。もう少し丁寧に見ます。10年チャートです
確かに上がったり下がったりしていますね。まさにレンジ相場!
過去チャートを見る限り利益が出やすいこれぞレンジ相場という値動きをしているからこそ突出して豪ドル/NZドルは収益率が良いのです。
でもこれだけ利益が出るハイリターンな設定であるということはハイリスクな設定であるということを忘れてはいけません。
そこで気になるのが推奨証拠金で運用していて大丈夫なのか?ということです。
トライオートFXの推奨証拠金のリスクを考えた。
多くの人はトライオートFXの自動売買セレクトを始めるときに推奨証拠金を目安に発注すると思います。
私も運用資金500万円で豪ドル/NZドルを運用しようと考え、推奨証拠金がそれに近い金額になるように数量を調整しました。
では、トライオートFXで言うところの推奨証拠金ってどうやって決まっているのでしょうか?
推奨証拠金の定義を確認してみました
私が気になったのは期間総合最大評価損失/2というところです。
運用期間中に出たMAXの含み損の半分だけ余裕資金を足しておこうということです。ちょっと難しいですよね。
難しいことを考えずに私が知りたいのはトライオートFXの設定どおりに運用したら相場がどれだけ動いたらロスカットになるか?です。
ということで、推奨証拠金を元に分析してみました。まずは、一番含み損が出た時期はチャート上でどこだったのか?です。
過去チャートを見てこの5年間の間に最も下がったところがどこかです。2015/4の1.002という値です。
2015/4の豪ドル/NZドルが1.002まで下がったときの含み損はいくらなのでしょうか??
含み損は4,154,317円となっています。約415万です。運用資金500万だとロスカットに耐えるには少し足りないくらいです。
ただし、2015/4の段階だと既に利益が4,279,014円出ています。約427万です。つまり含み損分を全てカバーするだけの利益が出ていたということです。
ただ、これは過去データなのでたまたまであると考えるべきでしょうね!
トライオートFXでリスクを抑えて運用するには。
トライオートFXのコアレンジャーで豪ドル/NZドルを運用する場合は推奨証拠金だけで運用していると過去最安値付近まで下がったときはロスカットになることがわかりました。
これを踏まえてもう少しリスクを抑えて運用するにはどうしたら良いのでしょうか?
最も単純なのが推奨証拠金の2倍の資金を口座にいれておくということです。こんなメリットがあります
図のようにロスカットになる位置がかなり下の方に移動しました。ということでかなり余裕を持った運用ができそうですね。
ただ、頭にいれておきたいのはこういう状況も可能性としてはあるということです
運用資金を増やしたことでロスカットにならないものの、含み損は抱えっぱなしです。
さらに残念な状況として考えられるのは買い注文を持ったところよりも下の方で何年もウロウロして一切決済注文が成立しないことです。
いわゆる高値掴みの状態です。せっかくの運用資金が拘束されるので他で運用していた方がマシだったという結果になりかねません。
あっきんが500万ずつ2通貨を運用した理由。
上記の2倍の資金を入れて運用するという案はひろこ口座で実施しています。
それとは別にあっきん口座では1,000万を入金して500万分で豪ドル/NZドルを運用し、残りの500万分で米ドル/円を運用しました。
片方の通貨ペアで含み損を大きく抱えているときに残りの通貨ペアがしっかり利益を伸ばしてくれているというのを期待しています。
こうすることで万が一豪ドル/NZドルがレンジから外れてももうひとつの米ドル/円で利益を積み重ねることも期待できます。
ただこれだと少し楽観的に考え過ぎともとれるので豪ドル/NZドルが最も含み損を抱えた2015/4にこの2つの通貨ペアはどうだったかを確認しました。
上の豪ドル/NZドルが大きく下がっている時に下の米ドル/円はほとんど連動していませんね。同じく大きく下がっていれば共倒れです。
そうはなっていませんね。このような値動きなるのは通貨ペアの相関が弱いからです。
ここまでで、私のトライオートFXを運用する上での戦略の解説はおしまいです。
では運用開始から運用終了までどんな歴史を歩んだのかを振り返っていこうと思います。
【全履歴公開】トライオートFXの運用実績は?
2018/8/6から各500万ずつを用意して運用を開始しました。
気になる運用実績はどうなっているのか時系列で情報を載せています。
2ヶ月経過時の運用実績。
米ドル/円はトータル5万のマイナスですが豪ドル/NZドルはトータル23万のプラスです。凄いですね。
4ヶ月経過時の運用実績。
4ヶ月後の12月時点では米ドル/円の方は8万のプラスです。反対に豪ドル/NZドルは47万のマイナスです。
2通貨ペアで運用している効果が出ていますね。
7ヶ月経過時の運用実績。
なんだかずいぶん景色が変わってきましたね。
米ドル/円は23万のマイナス、豪ドル/NZドルは62万のマイナスです。大きく足を引っ張っているのが豪ドル/NZドルですね。
ここ5年ぐらいのチャートで現状を確認してみましょう。
大きく含み損が出ているのはコアレンジを外れるほど下がってきたからですね。ここはサブレンジなので買い注文の間隔が広いのがネックです。
ここでウロウロする間はなかなか注文が成立しないので利益があまりでません。
また、下がってきたと言えども2015/4の最安値まではまだ下がっていないのが現状です。
このままトライオートFXを続けても大丈夫かどうか迷ったのでみんなの声を集めてみました。
こういう時にSNSがあるとリアルな情報がすぐに集まるので本当に助かっています(ツイッター頑張ってて良かった〜 )
3/17にアンケートをして集まった353人の声がこちらです
【トライオートFXの豪ドル/NZドルを運用中の人にアンケート】
あっきんの運用状況はさっきのツイートで📝
相場が下落したことで買いポジションが増え、含み損が増えている。
この後の対応あなたならどうする?
明日にでもブログで対応を記事化するからその参考にさせてもらいます!
— あっきん@投資家*元公務員 (@_akkin_nara) 2019年3月17日
約半分の人は相場が上がると予想してそのままという判断でした。
また下がると予想して資金を足しておくという人も3割もいました。
これとやり方は違うものの対策をするという意味で共通している買いポジションを一部決済しておくという人も12%いました。
あなたならこの状況でどうします?
ひとつ言えることはこのような状況の中で答えはずいぶん分かれるということです。これこそリスク許容度の違いだと私は考えます。
つまり、同じ状況でも人によって感じ方が違うということです。
同じ通貨を自動売買していても投資資金や始めたタイミングが違えば判断が変わってくるのは当然です。
さて、ここまでの状況を踏まえ、この1,000万で運用しているトライオートFXについて今後の対応を夫婦で話し合った結果、続けることにしました。
理由は以下の2点です。
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- 2通貨で運用しているので資金に余裕がある
- 豪ドル/NZドルは過去にも同じような状況になっている
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確かに過去チャートを見るとコアレンジを下に抜けていることがこれまでに4回ありましたね。この状況と同じです
どの場合においてもコアレンジに戻ってきています。今回は違うと思う人もいると思いますが、そのような予想は私は排除します。
例えば1回目の2015/4の値下がり局面がわかりやすいのですが、ここで辞めていてはその後のコアレンジ内での利益は得られなかったわけです。
過去の豪ドル/NZドルの運用実績を振り返ると、5年間も続けていたからこそ500万で1,500万もの利益を得られたのです。
9ヶ月経過時の運用実績。
9ヶ月経過した5/6時点のチャートです。
年明けにコアレンジを下抜けして不安だった時に損切りしなくて正解でしたね(^o^)/
アンケート結果通りに上がると予想してそのまま放置しておいて良かったです。そしてこの日に全てのポジションを全決済しました!
【トライオートFX損切りで155万ほど損失計上🔥】#トライオートFX コアレンジャーで2018/7から1,000万で運用してたけど両建てが辛いから仕切り直し!
保有していた全ポジをただいま成行決済。
10ヶ月運用して残った資金は1,012万。
今後は豪ドルNZドルのハーフ&ハーフで運用👍✨ pic.twitter.com/oWJrHRsKwD
— あっきん@投資家🌸元公務員 (@_akkin_nara) 2019年5月6日
取引期間中の資産推移をグラフにするとこのような感じになりました
[open title=’2018年の運用実績表を見る’]
[/open]
辞める直前の5/3の資産状況を見るとわかるのですが、167万も利益出てるのに含み損が152万って・・・。
トータルでほとんど増えてないよね?って聞かれたら反論できませんね(笑)
※これと対照的なのがトラリピです。
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9ヶ月トライオートFXコアレンジャーを使用してみた感想。
1,000万を9ヶ月間運用して得た利益が12万でした・・・。
少ないですが、トータルでプラスで運用を終えられたことにまずは満足します。大負け以外は全てOKというのが私の考えなので(笑)
ですが、少し頭をひねってコアレンジャー(両建て)ではなく、ハーフ&ハーフで運用していれば+120万ほどで終えていたでしょう。
つい最近検証した結果を紹介すると、推奨証拠金125,668円で約5年間運用したときの実績はこれだけ違います
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- コアレンジャー:471,045円(▲32,952円)
- ハーフ&ハーフ:541,738円(▲18,520円)
※( )内は含み損
[/list]
何よりハーフ&ハーフだとレンジの真ん中にきた時に含み損がゼロであるというのが大きいですね。辞め時が運用期間中に数回ありました。
この結果を踏まえ、今後は豪ドル/NZドルをハーフ&ハーフで運用していきます。現在、マネパで運用しているので実績はこちらの記事を見てください。
[card2 id=”27851″]
最近トライオートFXのパフォーマンスが高い理由を聞かれたので記事にてそのカラクリを解説しています。ロジックが持つメリット・デメリットを知って使いましょう。
[card2 id=”32331″]
トライオートFXは辞めましたがトラリピでは2,000万円以上を投じてコツコツ運用しています。詳しい実績はこちらの記事で月1回更新しています。
[card2 id=”16748″]
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— あっきん@投資家*元公務員 (@_akkin_nara) 2019年1月1日